とみだ再発見

三重県四日市市富田の非公式ブログ

富田浜と四日市港ポートビル

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「富田のまち」の海岸線の向こうには「第3コンビナート」があり、そのランドマークとなっているのが「四日市港ポートビル」です。第3コンビナートへ渡るには霞大橋を通るしかなく、正しく“出島”で、その一角にある「四日市港ポートビル」は港管理組合などが入る四日市港の拠点の一つとなっています。

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富双緑地から見たポートビル

 

今から110年前、1907年(明治40年)に富田浜に海水浴場が開設されました。遠浅で水質のきれいな富田浜は全国でも有数の海水浴場・保養地として栄え、直近の最寄駅として「富田浜駅」が設けられるほどでした。

伊勢湾台風(昭和34年)の後、防潮堤が出来て、さらに産業道路である名四国道(国道23号線)により、砂浜が分断されました。昭和40年代後半から第3コンビナート構築による埋め立てが始まり、海岸線の風景は一変してしまいました。

富田浜町には今でも昔の海岸線の松並木や、保養地・診療所のレンガ塀などの名残(なごり)が見られます。

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松並木の左は旧別荘地、右は昔の砂浜と現在の名四国道(国道23号線

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立派な土蔵があるお屋敷

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富田浜病院のレンガ塀

 

再び「四日市港ポートビル」。高さは約100mで、三重県内では一番高い建物だそうです。

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展望展示室(14階「うみてらす14」、建物中空の上部分)からは現在の「富田のまち」の様子や四日市港を見渡すことが出来ます。入場料は300円、フロアー中央にはジオラマ、室内には四日市港の歴史などの展示があります。

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展示室中央のジオラマ。「富田のまち」と第3コンビナート。

反時計回りに展望。この日は天気が良く遠くまで見えました。

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南側は四日市港のコンビナート群。右手に四日市ドームが見える。

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北東側はガントリークレーン、伊勢湾の向こうには中部国際空港も確認出来る。

この岸壁は防災物資積込の拠点としての機能もあります。コンテナ貨物船のほか、豪華客船や日本丸などの帆船、自衛艦も停泊します。

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北側の展望。右手前は川越火力発電所、左手奥にはJR名古屋駅セントラルタワーも。

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海岸線と「富田のまち」(左手マンションの辺りが中心地)

 

近鉄富田駅からはタクシー、または貸し自転車(近鉄富田駅東口、谷口畳製造所・自転車預かり)が便利です。伊勢湾と三重県北勢地域を一望できる「四日市港ポートビル」と、昔の保養地の面影が残る富田浜町は、歴史を物語る新旧の見どころです。

 

リンク

・かつての富田浜海水浴場の写真:http://www.tomida.net/hurusato/kaisui.html

・谷口畳製造所;http://www.taniguchi-tatami.com/gallery/gallery_list-3760-17965-1.html

 

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